大島病院増築工事
大島病院は、佐賀県三養基郡にある昭和25年開業の精神科・脳神経外科・神経内科等の医療部門とデイケア等の福祉部門を併設した地域密着型病院の複合医療施設です。
不安を抱えた患者さんが安心して休養をとることのできる開かれた病院を目指し、病院玄関部分のリニューアルと外来部門の増築を行いました。
病院玄関部分のリニューアル
病院の顔となる明るい玄関を実現するために3つの要素を配置しています。
1. ETFE膜による透明な車寄せキャノピー
国内初の大臣認定を取得したETFE膜構造によるキャノピーです。(協働:太陽工業株式会社)
2. アルミパネルによるシャープな廻廊
平滑なアルミパネルで洗練された印象の廻廊です。(協働:株式会社住軽日経エンジニアリング)
3. アルミキャストによる植物柄スクリーン
鋳型から特注で制作した36Mx4Mの巨大アルミキャストスクリーンです。(協働:株式会社エフキャスト)
2つの真っ白なプレートに挟まれた新外来部門
病院の規模拡大に伴い、個性豊かな病棟が林立する中で、病院らしくない建物を増築することで互いを引き立たせるられないかと考えました。
2枚の真っ白なプレートで挟まれた空間が診療空間となるシンプルなイメージです。
内部壁を天井まで立ち上げず、上部をガラスの欄間とすることで、真っ白な天井が浮いているような大きなものに包まれ安心できる明るい内部空間としております。
大島病院増築工事
設計・監理:永田誼和・平山善雄 有限会社永田建築事務所
所在地:佐賀県三養基郡
完成年:2016年11月
用途:精神病院
施工:東洋建設株式会社九州支店
延床面積:1117.17㎡
構造・規模:鉄骨造 地上1階地下1階
写真:杉野正和(株式会社メディアパートメント)