篠栗町 まちのホームドクターリノベーション
40年以上に渡り篠栗のホームドクターとして愛されている三田医院を開放的にリノベーションさせていただきました。
もし、歳取ったアンパンマンが顔を変えて、着替えもして、生まれ変わることができたら。
40年前の写真を見ると、コンクリートの建物など周りにはなく、木造住宅がぽつぽつ並ぶ田んぼの中に現れた白亜の神殿でした。しかし、経年での老朽化は避けられません。でも、コンクリート躯体が丈夫であることを耐震診断によって確認すれば、まだまだ現役です。前面の顔を開放的に取り換えて、内部もすべて解体して新調して、外壁も屋根もお色直しして生まれ変わりました。
ガラス面が開放的で外と中がつながっているように感じる外観。赤と緑のタイル・椅子がアクセントに効いた開放的な吹き抜けの待合スペース。天然木に包まれた壁の上からは光が漏れて広く感じる廊下。診察室は清潔感に溢れ、ウッドブラインドが落ち着きを与える。2階には周囲の景色を取り込んだ開放的なリハビリテーションスペース。医院名フォントも提案させていただき、充実のプロジェクトとなりました。
先生方とも細かなところまで対話を重ね、まちに開かれたスペースに生まれ変わったと思います。
設計監理:有限会社永田建築事務所
完成年:2017年4月
用途:医院
施工: 大高建設株式会社
延床面積:582.14㎡
構造・規模:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地上2階
医院名フォント・写真撮影:杉野正和(株式会社メディアパートメント)